クラシックバレエにおいて先ず大事なのは正しい姿勢に立つということです。小さいお子様にとっては背筋をのばし、脇見をせずにじっとしていることは容易なことではありませんが、お稽古をしていくうちに段々と姿勢を保っていられるようになってきます。こうして良い姿勢とともに集中力や忍耐力、そしてマナーといったことまで身についてくるのです。また、音楽に合わせて楽しく身体を動かすことでリズムやテンポを取る感覚が生まれ、音楽性が養われます。バレエのステップが少しずつできるようになり踊ることが楽しくなってくると、次第に向上心が湧いてきて物事に対して積極的に取り組むようになります。発表会など舞台のためのリハーサルでは大勢の人と一致団結して物事を創り上げる姿勢やコツコツと努力して成果を出した時の達成感を感じていただけるものと思います。
クラシックバレエのお稽古は、お子様の豊かな感性を育てるための情操教育として最適なものといえるでしょう。
こちらのクラスでは、まず音楽に合わせて身体を動かすことから始めます。
音楽を感じながらくるくると回ったりピョンピョン跳びはねることで自然にリズム感が身についてきます。併せてスキップやギャロップなどのごく初歩的なステップも習います。また、動物になったり、妖精になったり、お姫様になったりと楽しみながら想像力と豊かな表現力が育っていきます。
小学生になるとバーでの練習が始まります。正しい姿勢を保ちながら手足のポジションを学びます。様々な運動能力が発達して来ますので、バレエのテクニックに必要な身体の感覚を摑むエクササイズを多く行います。短いダンスやグループによる創作の時間を設けることで創作の楽しさや協調性も育ちます。
小学校中学年のクラスではバー・センターレッスン共に基礎的なステップを少しずつ増やしながらクラシックバレエにおける身体の使い方を覚えていきます。また、キャラクターシューズを履いてのダンスの練習も取り入れて、初歩的な楽典の勉強を混じえながら正確なリズム感覚や音感を身につけます。
小学校の高学年から中学生にかけては大幅に身体が発達する時期です。コンテンポラリーの準備としてのフリームーブメントなどもレッスンに組み込んで、ストレッチと筋力トレーニングを合わせながらバレエに必要な筋肉を鍛えていきます。何年かお稽古を積んできちんと身体の状態が整った時点でポワント(トゥシューズ)での練習を開始します。
バレリーナの美しい身体のラインと流れるような動きは訓練の積み重ねによって作り上げられたものです。私たち一人一人の顔が異なるように身体にも違いがあります。自分の身体の条件や癖を良く把握し、解剖学的に理にかなった方法でレッスンをしなければ上達は望めないばかりでなく、怪我をしてしまったり、外反母趾や腰痛など身体に支障をきたすことになってしまいます。
本科では児童科の基礎課程で身につけたものに加え、さらに知識を深めながらレッスンを進めていきます。均整のとれた、強靭で且つしなやかな身体を作るとともに少しずつテクニックをステップアップしていかれるようにカリキュラムが組まれています。
骨格や筋肉の成長は16歳から18歳位までの間にほぼ落ち着きます。B・Cクラスではお一人お一人の身体の成長過程を考慮に入れながらレッスンを進めていきます。全クラスを通じてストレッチ、バー・センターレッスンの他にポワントワーク(トゥシューズでの練習)とキャラクターダンスが組み込まれています。上級のAクラスでは古典作品を学ぶレパートリーの時間を設け、ステージで踊る際の表現方法など芸術面にも細かく触れていきます。
大人になってからバレエを始めてみたいとお思いの方や以前バレエを習っていたけれども暫くバレエをお休みされていらした方でも、ストレッチで少しずつ身体をほぐしながらレッスンをしていただく事によってバレエを愉しむことが出来ます。身体を動かすことにより美容と健康を促進するだけでなく、本物のクラシックバレエを追求することを目指します。ポワントワークも含まれます。